少しだけ涼しい風も吹くようになった九州ですが、まだまだ暑い日も続きますので今回はこちらのご質問をご紹介させて頂きたいと思います。
「夏の汗臭さが取れないときは、どれで洗った方が良いでしょうか?」
というご質問にお応えしていきたいと思います◎
匂いが付きやすい衣類と付きにくい衣類
まず原因となる「汗の匂い」ですが、基本的には汗を洋服である繊維が吸い取り、湿った状態が続いてしまうと、雑菌が繁殖してしまい匂いが発生する….という原理です。
なんとなくこれはイメージしやすいかと思います。
濡れた状態で放置!ということでなければ、普通は毎日のお洗濯で汗も雑菌も汚れも落ちますので匂いが残ることもさほど心配する必要はありません。
普段皆様がよく着用する機会の多いTシャツや肌着、シャツ系はコットン(綿)などの素材が多く、吸水性は非常に高く、逆に乾燥は乾きづらいの点も有るのですが、肌馴染みもとても良く、昔も今も1番よく着られる素材の一つです◎
続いて逆に、「汗の匂いが取れない衣類」なのですが、最近最もご相談頂くなかで多いのは『吸水速乾素材』の洋服などです◎
匂いは繊維に秘密がある!?
先程ご紹介した天然素材であるコットンやリネン素材は、吸水性も高く、汚れも取れやすい素材の一つ。一般的な肌着やTシャツでも最も使われているとても身近な繊維です◎
『綿花(めんか)』と呼ばれる植物から取れ、このように綿がそのまま付いているような感じに見えますが実は果実の部分にあたるんです。
秋に熟した果実がはじけ、中から白い綿毛が現れます。これが花のように見えるということから綿花と呼ばれるようになったそうです。
続いては吸水速乾の素材は??
続いて吸水速乾素材のスポーツウェアやTシャツについて見ていきます。
ポリエステル100%のメリットは
- とても軽い
- 繊維がとても丈夫
- 洗濯してもシワになりにくいこと
- 乾くのが早い
色んな洋服に使われており、コットンと同じくらい日常にたくさんある繊維のひとつです。
コットンと比べると、当然石油から作られていますので言うなればプラスチックのようにツルっとしていて、もちろん水も弾いてしまいます。
コットンはシワになりやすいので、コットン60%:40%ポリエステル混紡のものなども多いですよね!ただしポリエステル100%の洋服は乾くのが早い反面、繊維自体は汗を吸ってくれないというデメリットがあります。
汗を吸わないのに涼しいの?
気温が上がり、汗をかくことで洋服が吸水してくれることで、サラサラの状態で着ることができ、乾燥するときの気化熱で体を涼しく感じさせてくれます。
ここで疑問がひとつ。
吸水速乾素材はポリエステルなのになぜ涼しいの?
これは技術の進歩で化学繊維であるポリエステルなどをミクロ単位で細かく凹凸を作り、その中に汗を閉じ込めることができ、汗をかいたとしても元々の性質である乾きやすい特性を活かし、サラサラな着心地や空気の通り道が出来ることで涼しくすることができます。
化学繊維ですので基本的にプラスチックのようなものですから、もちろん汗は吸わないんですが、繊維を最大限に細くし織り込むことで、その暑苦しさをカバーし、繊維自体が汗を吸うわけではないので、サラサラも保てる!というコットンとポリエステルの良いところ取りをしたような素材ですね!
こちらはスポーツウェアのアンダーシャツ系やユニクロのエアリズムなども該当するかと思います◎
なんで、吸水速乾素材は匂いがしやすいの?
シンプルにお答えすると、『しっかり洗えていないから』
というお答えになります。
吸水速乾素材は、汗などの水分を取り込みやすい構造なのですがその分皮脂も取り込みやすく、しっかりちゃんと洗ってあげないと繊維の隙間に汚れが蓄積しやすい構造なので、それが匂いの発生源となります。
コットン素材やリネン素材、通常のポリエステルなどはそこまで繊維が細かくないので、そこまで『奥に汚れが入りきれない』ので普通に洗っても表面に乗っかっているので十分取れます◎
◇洗濯物全てが臭う
→洗濯槽の掃除や干し方、すすぎの問題が高い
◇ある洋服何点かだけ臭う
→吸水速乾素材などの原因が高い
こんな感じでご判断頂けると良いかと思います◎
とはいえ、男女間も汗をかく量も違えば、年齢によっても皮脂量なども違うので対処療法的に考えて、あまりにも臭う頻度が多いのは、それだけ先に洗ってあげる….などすればそこまで手間も掛からないかと思います!
匂いが洗っても取れない衣類への対処療法
前置きがほぼ全てですが、内容はシンプルに「しっかり洗うだけ」なので簡単なのでご安心ください◎
【使う洗濯洗剤】
- 肌に優しい液体せっけん
- 白さを取り戻す酸素系漂白剤
肌に優しい液体せっけん 500ml
液体タイプのリキッド液体石けんです。 オレンジオイルの力で残りやすい皮脂汚れや食べこぼしを分解しながら肌に優しい液体石けんでしっかり洗い上げます。 オレンジの皮から取れる天然オレンジオイルは皮脂や油分を分解する力があり、優しい石鹸でありながらしっかりと油汚れを落とします。 肌に優しい成分しか使っていませんので、新生児や赤ちゃんなど食べこぼしやミルク汚れの気になる方や、デリケートゾーンでありながら汚れも吸着しやすいランジェリー用洗剤としてもお使いいただけます。
白さを取り戻す酸素系漂白剤 600g
白シャツなどの黄ばみ・襟の油汚れを綺麗に復元する、人体にも安全な国産の酸素系漂白剤です。 黄ばみや黒ずみなど白の洋服をまた白く復元する酸素系漂白剤です。水と結合することにより、酸素と水素、二酸化炭素に分解され肌にも安全なので小さいお子様がいる家庭でもお使い頂けます。 消臭・殺菌効果も高く、衣類を白く漂白する効果の他に哺乳瓶の洗浄、洗濯槽の洗浄などのお掃除、血液汚れの漬け込み洗浄、ワインや果物のシミなどの「シミ」などにも使えます。 また温度調整することによって柄物や色物の衣類の黄ばみ取りにもお使い頂けます。
①洗濯機に「肌に優しい液体せっけん」と「白さを取り戻す酸素系漂白剤」をドラムに入れて、先に混ぜる。お湯(40℃)くらいを吸水ポンプなどで引っ張れるとより効果的。
②匂いが気になる衣類をいつもの洗濯の6分目くらい入れる。柔軟剤投入口にクエン酸大さじ1杯を水に溶かして入れる。
③すすぎを2回〜3回に設定。
もしくは洗濯機の「パワフル洗い」のようなコースに設定する。
④出来れば外干ししてあげる
以上です!
匂いの元である皮脂や雑菌をしっかり洗うために、油汚れに強い「肌に優しい液体せっけん」と、洗浄力の底上げand除菌の役割で「白さを取り戻す酸素系漂白剤」を入れて、あとは基本洗濯機にお任せでOKです!
毎回する必要はありませんが、匂いが気になったり、部屋干し臭があまりにも気になるときはこちらで洗ってみてくださいね◎
最後に注意点として
「洗浄力を高めている」がゆえに、洗濯槽の汚れも一緒に浮いてきて洋服につくことがあります!
※海苔のようなやつ
「洗濯槽の掃除?え?」
と心当たりがある方は必ず先に洗濯槽のお掃除をしてから行ってくださいね◎
詳しくはこちらからご覧頂けます。→ 洗濯槽の洗い方Youtube