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こちらのブログサイトでは様々な洗い方やお洋服のお手入れの仕方、ランドリーアイテムのご紹介やトラブルやご相談など『洗濯にまつわること』を幅広くご紹介させていただいております♪
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さて今回ご紹介するのは春夏服にとても多い素材レーヨン!
『レーヨン素材の洋服のお手入れの注意事項〜クリーニングに出したはずなのに〜』です◎
- クリーニングに出したのに何故か黄ばんでしまっている。
- 自分でレーヨン混紡素材の服を洗いたい
- レーヨンってなに?
- レーヨンを自分で洗って縮んでしまった・・・
こんな方におすすめの内容となっています。
レーヨンってどんな素材?どんな服?
レーヨン素材のウンチクを語るより、まずはレーヨンという素材の使われているお洋服をご覧頂きましょう!
レーヨン85%麻15%・マルイのネット通販様より引用
レーヨン55%麻45%・LOCOND様より引用
レーヨン95%麻5%・マルイのネット通販様より引用
いくつかオンラインショッピングの写真を利用させて頂きました◎売り切れでなければリンクから購入可能ですのでぜひ気に入った方は購入してみてくださいね笑(気を使ってます)
それぞれ混紡率(レーヨンの含まれる割合)の違うお洋服を3点選ばさせていただきました。
いかがでしょうか??
個人的にはレーヨン素材のお洋服を着こなす女性は本当に素敵だなと思います。
夏ならではの涼しげな印象の中にも、どこかエレガントさを纏うような雰囲気で可愛さと美しさの良いところどりしてるような素材感が好きなんですよね◎
年齢も何歳の方が着ていても似合う感じもすごく好きな素材です♪見た目のエアリー感も非常に高いですが着用してもサラッとした着心地と少しヒンヤリした肌触りと汗も吸いつつ通気性が高いのもポイントが高いですよね♪
レーヨン素材の唯一の弱点
ここまでレーヨン素材をひたすらにベタ褒めするくらい、すごくファッションとしては好きなレーヨン素材。特に春夏に活躍してくれるアイテムの一つです。
ただお洗濯の一点からすると弱点があります・・・。
お手入れが本当に難しい素材の一つです!!
レーヨン素材の良いところをあげると、
- 光沢感がありエレガントな見た目
- 通気性と吸水性を両立していて着心地も良い
- 落ち感のドレープも綺麗
- シルエットが綺麗なので着痩せ効果も高い
- シルクに似た風合いだが比較的安い
こんなにたくさん良いところもあるんですが、やっぱりお手入れがとても難しい!笑
皆様も洗濯で縮ませてしまった経験あるんではないでしょうか?笑
そうなんです、レーヨン素材やレーヨン混紡で最も多いトラブルは『縮み』です。
しかも縮むサイズがちょっとではなく、洗い方を間違えるとものすごく縮みます笑。これだけ美しくお値段も比較的リーズナブルなのでお持ちのお洋服の中に1点はレーヨン混紡サイズのお洋服もあると思います。
よく「レーヨンのお手入れの仕方」と調べると、『クリーニング屋さんに出すことをオススメします』とフワッとしたことをよく書いてあるのでここは洗剤専門店として分かりやすく何故かを解説させていただきたいと思います。
クリーニング屋さんに出すのは半分正解で、半分間違っているとも言えるのでそれについてもご紹介していきますね!
クリーニング屋さんとお家で洗濯の一番大きい違い
まずは二つのこの写真をご覧ください!
これはクリーニング屋さんのドライクリーニングで使用する「有機溶剤」と、普段皆様が洗う時の「お水」です。
見た目で判断するのは私たちでも不可能です笑。
このボトルの中に入っているのはティッシュペーパーです。
どちらが何者かを答え合わせをすると・・・・・
左がクリーニング屋さんのドライクリーニングで使用する「有機溶剤」で、右が普段お家で洗濯するときに使う「お水」です。正直見た目では全く差がありません。
クリーニング屋さんの「ドライクリーニング」はこの有機溶剤で洗う(=水は使わない)のでドライクリーニングという名前なんですね◎
有機溶剤=ドライ液=油で洗うのがドライクリーニング。
クリーニングに出していても意外とご存知ないですよね・・・!
では具体的に何が違うんでしょうか??
一度、試しに洗濯機のように激しく動かして、シャカシャカ降ってみましょう!
あまり両方に大きな変化は見られません。
追加であと10回激しくシャカシャカ降ってみましょう!
少しティッシュが移動したくらいで大きな変化は見られません。
ドライクリーニングと水洗いどちらでも変化がなく普通に洗えるものの代表としてティッシュを入れてみました◎
このティッシュは普段のお洗濯で例えると、
コットン素材・リネン素材・合成繊維 (ポリエステル・ナイロン)などと同じです。
ドライクリーニングでもお水でもどちらで洗って頂いても大きな問題はありません。
続いて水に溶けやすい素材であるトイレットペーパーを入れてみます!
続いては先ほどのクリーニング屋さんのドライクリーニングで使用する「有機溶剤」と普段お家で洗濯するときに使う「お水」の中にトイレットペーパーを入れてみます。
試す前からネタバレしてしまいますが、トイレットペーパーは水に溶けやすくできています。トイレで流したとき詰まったりしないようにするためですね。
ですのでもちろん、お水の方には溶けていきます。
ドライクリーニングの有機溶剤の方の変化に注目してみていただけると幸いです。
早速5回くらいシャカシャカとボトル自体をシェイクしてみたいと思います!
全体に広がってきた?さらに振ってみたいと思います。
お水の方は分かりやすく全体に馴染んできたように思います。
紙漉きのようなドロドロした印象に変化していきたのがお水の様子ですね。変わって反対にドライクリーニングの有機溶剤の方は大きな変化が見られません。
お水の方は見た目にもわかるレベルでトイレットペーパーは全体に溶けていますが、ドライクリーニングの有機溶剤はまだ「紙感」というか残っています。
拡大してみてみましょう!
お水の方のボトル
トイレットペーパーがドロドロに溶けてなくなっています。
ドライクリーニングの有機溶剤のボトルの方
ドライクリーニングだと、まだ「紙の形状」が残っていて溶けているようには見えません。
しっかり形をキープしている感じですね!
ドライクリーニングのすごいところ
結果をお話すると
水に強い繊維(ティッシュ)でも、水に弱い繊維(トイレットペーパー)でもどちらでもドライクリーニングでは洗うことができる
という結果でした。
ドライクリーニングの大きなメリットは、水に弱い繊維でも洗うことができる。
つまりお家のお水で洗うと型崩れや縮みを起こしてもらう繊維も洗うことができる!
という点に最大のメリットがあります。
冒頭にお話したレーヨンはまさしくお水が苦手な洋服の素材の一つです。
それはレーヨンの原料からお水が苦手な理由が見えてきます。
今回ティッシュやトイレットペーパーを使用したのは、レーヨンも紙などの原料と同じ木材パルプなどからとれるセルロースという成分から出来ています。
詳しい精製方法などは今回説明から省きますが、紙のようなイメージで捉えていただくと繊維の特徴としては分かりやすいかもしれません。
レーヨンの特徴
- 柔らかさと滑らかさ:レーヨンは柔らかく滑らかな手触りを持ち、肌触りが良い。
- 吸湿性:レーヨンは水分をよく吸収し、湿度の高い環境でも快適に着用できます。
- 通気性:レーヨンは通気性が高く、肌に密着しすぎず空気の循環を促します。
- 染色性:レーヨンは染色性が良く、鮮やかな色や模様を実現できます。
- 耐久性:レーヨンは繊維自体の強度は高いですが、湿気によって強度が低下することがありますので、取り扱いには注意が必要です。
まさしく夏にはぴったりな素材ですよね!
見た目もシルクのような光沢感や美しさもあり、発色も鮮やか、かつ通気性や着心地もとても良い!
ドライクリーニングだったらレーヨン素材も傷ませずに縮みも起こらず、型崩れせずに洗うことができます◎
洗うことはできるんです・・・・。
洗うことはできるんですが、洗うことはできるだけじゃダメなんです・・・。
ドライクリーニングは万能ではなく苦手な汚れがあります。
それが今回のレーヨンには致命的なんですよね。。。
真っ直ぐに他のサイトと違い、「クリーニングがおすすめですよ!」と言えない半分正解で半分間違いとお話したのは、そこに理由があります。
ドライクリーニングのダメなところ
ドライクリーニングが型崩れせずに、レーヨン素材でも洗うことができることをご紹介いたしました。さらにはレーヨン素材は春や夏服にもぴったりな素材の特徴を持っています。
レーヨンの特徴
- 柔らかさと滑らかさ:レーヨンは柔らかく滑らかな手触りを持ち、肌触りが良い。
- 吸湿性:レーヨンは水分をよく吸収し、湿度の高い環境でも快適に着用できます。
- 通気性:レーヨンは通気性が高く、肌に密着しすぎず空気の循環を促します。
- 染色性:レーヨンは染色性が良く、鮮やかな色や模様を実現できます。
- 耐久性:レーヨンは繊維自体の強度は高いですが、湿気によって強度が低下することがありますので、取り扱いには注意が必要です。
なので当然春服・夏服にも多く採用されています。
ドライクリーニングの致命的な弱点。
それは「水溶性の汚れ」と呼ばれる汗や水分の汚れを落とすことができません・・・。
これがレーヨンが洗えるだけで、春服や夏服などの避けることのできない汗の汚れを落とせていないところがドライクリーニングだけでは良くないという致命的な弱点です。
先ほどのボトルの中で実験してみましょう!
今回は水溶性の汚れを分かりやすく、色がついているコーヒーで代替して実験してみましょう!
汗もコーヒーも同じ水分の汚れですので実際にどうなるのかが分かるかと思います!
早速、コーヒーを先ほどのボトルに入れてみました。
どうなるかは2本を並べて比較してみましょう!どん!
お水の方はカフェオレのように上から順番に綺麗に混ざっている感じ。
ドライクリーニングの溶剤の方はというと・・・。
よく分からない感じでしょうか?軽く振ってみましょうか!
両方とも混ざっているのか??けどドライクリーニングの溶剤の方は下の方までコーヒーが流れていってる??
これは中身の液を全部捨てると結果を見ることができます。
はい、どん!
はい、これがドライクリーニングのメリットであり、デメリットを表します。
ドライクリーニング→型崩れはせずに形はキープできているが、水溶性の汚れのコーヒーが取れていない
水洗い→汚れは取れているが気をつけて洗わないとすぐに型崩れをしてしまう
汗をよくかく季節の素材レーヨンにドライクリーニングだけじゃ、ちょっと不十分・・・。
というのはまさにこの実験が表しています!
じゃあ、どうしたらいいんでしょうか・・・?
じゃあ購入したレーヨンは、どうしたら良いんでしょうか??
クリーニング屋さんに依頼する場合
色々聞いて心配になる方は、大切なお洋服でしたらクリーニングに依頼するのは一つの手です。
ただ通常のクリーニング依頼だと先ほどの「ドライクリーニング」でレーヨン素材はほぼ間違いなく洗うこととなります。そのままただ何も考えずに持っていって依頼すると、混紡率にもよりますが洗濯表示がドライマークで推奨になっていますし、リスクもあるのでクリーニング屋さんはドライクリーニングで洗います。
これだと汗汚れが落ちないので遅かれ早かれ、レーヨンのお洋服は着ることのできないシミや黄ばみが発生しています。(詳しくは下記の記事などご覧ください)
またシミが発生するとシミ抜きは必要となると余分な費用がかかってしまうので、必ずウェットクリーニングやダブルクリーニングなど2倍料金となってはしまいますが、
水洗いとドライクリーニングの2回洗うコースを選んでください!
2回洗うコースではなくてもドライクリーニングのみではなく、水に通して洗っていただくコースを選んでいただくのが必須です◎
毎回費用的に大変・・・という方は最後衣替えで秋→冬に変わるタイミングで洋服を直す時だけでもこの洗い方で洗っていただきたいところです!
さぁだいぶ長編化してしまいましたが、中には『ご自宅で自分で洗いたい』という方もいらっしゃると思います!
次回はそんな方のために「ご自宅で繊細なレーヨン素材の洋服を洗う方法』をお伝えしていきたいと思います!
ランドリーショップ MATINA(マティーナ)
福岡県久留米市本町3-9
営業時間/毎週水曜〜金曜 11:00〜16:00
/毎週土曜日 11:00〜18:00
※日曜日・祝日は不定期営業