脱水をコントロールする

夏物も衣替えが終わったころでしょうか??

秋服や冬服を出されたりと何かと手洗いも増えるこの時期ですので、今日は洗濯でも日陰になりやすい『脱水の設定』についてお話したいと思います!

脱水ってコントロールできるの?

そもそも脱水の時間とか設定したことがないという方がほとんどかもしれません。

自動洗濯ボタン「スタート」をピッと押すだけでも洗濯は出来てしまいますが、この『脱水をコントロールできる』ようになると、余計なシワを抑えたり、衣類へのダメージや摩擦を抑えることで色褪せなんかも軽減できたりします!

やり方さえ覚えれば基本機械でピッとやるだけですので、だれでも簡単に出来てしまいます◎

「脱水どうしよ…?」

となる手洗い編からお伝えしていきます。

【手洗い編】

手洗いでそもそも洗う衣類とは、デリケートな洋服やシワになりやすかったり、カタチが崩れそうだったり、色んな心配があるからこそ「手洗い」をされているかと思います。

まず端的にお話すると、
『脱水時間は思っているより短くてOK』です。

時間にすると1分程度で、ほとんどの洋服が十分ですし、

特に手洗いで洗うときは1〜3点くらいだけで脱水することが多いので心配しなくてOK。

一部ダウンジャケットや水を含みやすいもの以外はこの脱水時間で問題ありません。

【脱水時間を短くするメリット】

脱水時間を短くすることによるメリットは

①シワが深くつかない(脱水シワが取れやすい)
②水分がある程度衣類に残ることで干す時にシワが伸びる
③カタチが崩れにくい

などです!


【よりデリケートな素材のもの】

デリケートなものや、擦れやすいものは、

「タオルドライ」も言って乾いたタオルで挟み混んで、

水分を取ってあげることがベストです!

シルクシャツやレーヨンの比率が高いアイテム、モヘアなど重力を掛けたくないものにも最適です。

それさえも、めんどくさいなぁと思う人は、洋服を広げて乾いたタオルに挟んだのちに、
挟んだまま脱水1分だけ行うなどより簡易的な方法もあります。

洗濯機で脱水する場合は一箇所に脱水のときに重力がかかるようにではなく、全体に満遍なく力が均等にかかるように洗濯槽内に配置するのがベスト。

縦型洗濯機なら側面に合わせて、3箇所くらいに分けて配置する。

ドラム式洗濯機なら下部になるべく全体的に分けて配置してから脱水すればOKです。

空っぽの洗濯機にセットしたら脱水時間を「1分」など短く設定して、

スタートボタンを押すだけでOK!やってみると全然簡単にできます。

シワになりやすいコットンやリネン系、キュプラやアセテート、レーヨンなどが混紡された細かいシワが付きやすいものなどには出来るだけ短い脱水時間の方がシワが付きづらいです。

シルクシャツなどはどうしても脱水を工夫するだけでは細かいシワはできやすいので、裏返しにして頂き、軽く霧吹きで水分を加えたら、スチームを使わず、アイロンを高温まであげてプレスすると簡単にシワが伸びます。

一度生地が折れて傷ついてしまうと(=生地折れ)戻らなくなってしまうのでそうならないためにも脱水は気を付けて行ってくださいね♪

吸水性が高いカシミヤなんかも短い方が良いですが、水分を含みやすく重力で伸びてしまうことがあるので平干しで乾かしてあげてくださいね🌱

薄手のものは縮みも極端に起こりやすいので、タオルドライや挟んでからの脱水も検討してみてください。逆に水を吸いにくいウールや化学繊維各種などはそこまで気を付けてなくても大丈夫です◎

少しだけ長く脱水時間を取った方が良いものは?

逆に1分の短時間脱水では少し厳しいかなぉ?と言うのはコートやダウンウェアなど。

生地も多いので、どうしても含む水が多くなり、短い時間だと水分を取りきるのが難しくなります。

コートやジャケットは重さ多少掛かってもそんなに伸びる心配もしなくても大丈夫なので脱水時間を短い1分くらいでもOKです!

ただし、ダウンパックで水を含んでしまうダウンウェアなどは水分が残りすぎると自然乾燥に時間が掛かりすぎてしまって、生乾きの嫌な匂いが発生することがあります。

ダウンウェアのメンテナンスはこちらから

⁡暑い時期に洗うことは少ないかもしれませんが、暖かくなってから冬物を洗うことが多い方は、サーキュレーターなどで風を循環させながら乾かしてあげたり、脱水時間を長くすると言っても3分くらいまでに留めると良いかもしれません。



普段の毎日のお洗濯の脱水時間は??

手洗い以外だと毎日の普段のお洗濯ではどれくらいに設定するのが最適かと言いますと、これは何を優先するかによって少し変わります!

普段着る洋服がコットンやリネン素材・シャツなどが多くシワになるのが嫌だ
→脱水時間を短めに設定する(1〜3分)

部屋干ししかしないから、部屋干しの匂いが気になる
→脱水時間を長めに設定(5分〜7分)

タオルだけ分けて洗ってる
→ 大きくシワになりずらいものなら脱水時間を長めに設定(5分〜7分)。早く乾きます。

コットンやリネンの自然素材の洋服が多い
→シワになりにくいよう脱水時間を短めに設定する(1〜3分)

こんな感じでライフスタイルによって変化させてあげるのも一つの手です👌
⁡いろいろ試してみて最適な『脱水方法』を考えてみてくださいね!

BUBBLEMAN STORE(バブルマンストア

福岡県久留米市大石町32ー102
営業時間/毎週土曜日 10:00〜19:00
    /毎週水曜日 10:00〜16:00  
  /毎週月曜日 10:00〜16:00  
TEL 080-5209-1929
INSTAGRAM
FACEBOOK
YOUTUBE

ABOUTこの記事をかいた人

45年続くクリーニング卸売業の3代目。お客様であるプロのクリーニング屋さんに繊維や仕上げ方などを教わりながら、現在では洗浄技術などをプロのクリーニング店に提案するように。 より多くの方に身近な洗濯や洗剤、せっけんのことを知って暮らしを楽しんで欲しいとの想いから福岡に2017年からスタートした洗剤専門BUBBLEMAN STOREは、2022年に移転を機にブランドのフラッグシップショップ「Laundry shop MATINA(マティーナ)をオープン。 「洗い方」を伝えるランドリーブランド「MATINA(マティーナ)」はアパレルショップ、雑貨屋さんなどを中心に全国65店舗展開中。 アパレルショップの素材や洋服に合わせたメンテナンスの監修や、企業様に合わせたオリジナル洗濯洗剤の開発も行なっている。 販売店様では洗濯教室などの体験型のワークショップだったり直営店では毎週金曜日に手作り無添加石鹸教室なども行っています。