だいぶ涼しい毎日になってきました。
そこで今日は夏のお洋服を仕舞う前に気をつけることをツラツラと綴っていきたいと思います!
酸素系漂白剤と塩素系漂白剤
まずは、漂白剤の種類から。
これは大きく分けて皆様の身の回りにあるのは2種類です。
酸素系漂白剤と塩素系漂白剤と言います。
タイトルにも記載したように特に注意してほしいのはこの塩素系漂白剤です。
塩素系漂白剤
【身の回りであるもの】
お風呂のカビ取りクリーナー・トイレ用お掃除剤・まな板用漂白剤(お風呂)
塩素系の漂白剤は強力な殺菌力と漂白力を持った漂白剤で強いアルカリ性です。
身近なものだと台所用漂白剤やお風呂のカビキラー、トイレ用の洗浄剤などに使われ主成分を次亜塩素酸ナトリウムと言います。
衣類用もキッチン用もハイターと名前が付いているのでややこしいですが、中身は全く違うものとなっています。
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衣類の洗濯では基本使わない
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色柄物や濃色のものは、色が脱色してしまうと二度と戻らない
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強いアルカリ剤(PH13)なので、肌刺激が強い
基本的には衣類に使いません。要点を抑えれば使えないこともないのですが肌刺激が強かったり、一度色が脱色してしまうと戻ることはありません。
プロのクリーニング屋さんで技術が高いところだけでできる「染色補正」と言う表記のシミで色が抜けてしまった部分に、染料を使い部分的に生地色に合わせ色を補填するというウルトラCなサービスがあるのですが、塩素系漂白剤で色が脱色してしまっている場合は繊維が染まらなくなってしまいます。
分かりやすい例えで言うと
金髪に一度ブリーチしてしまうと、カラーしてもらっても色がすぐ抜けてしまう・・・
厳密に言うとカラー剤は過酸化水素水という酸素系の漂白剤を使用しているのですが、美容室でカラーしてもらったのに2週間で明るく戻っちゃった・・・という方は原因は髪のダメージにあります。髪の毛はアミノ酸系の栄養補給のできるシャンプーを使っていただくとカラーをより長く持続できるのではないかなーと思います。
意外と知らない「これ」にも・・・
「オシボリ」にも塩素系漂白剤が使われています。
さらに「オシボリ」は、わざと「塩素系漂白剤を残しましょうねー」という法律まで。
これはオシボリは濡れた状態で管理されるため、もし水が腐ってしまうと衛生的ではないよね、
「よし!オシボリには殺菌作用の高い塩素系漂白剤を残すように指導しよう!」
という具合いに濡れた状態を保ちつつ、腐らないように「塩素系漂白剤」が入っています。
世の中のお父さんが、汗をかいたからといって顔を拭きあげるのはあんまりオススメできません。。。笑
オシボリで洋服拭かないように!
そんな理由からオシボリには塩素系漂白剤が残っています!
塩素系漂白剤が残ったオシボリで衣類を拭いてしまうと、その部分は脱色してしまい色が抜けてしまう可能性があります。
「慌てて何かを溢して、オシボリでザーッと洋服拭いちゃう」なんてことは、
よくあることだと思いますので、オシボリで洋服を拭いてしまわないようなるべく注意してくださいね!
酸素系漂白剤とは??
そして、MATINAシリーズでもある
「白さを取り戻す酸素系漂白剤」
これは、名前の通り「酸素系」となるのですが、市販品との違いをお伝えしていきます。
まず、酸素系の漂白剤は水と結びつくことによって、反応で色素を分解して漂白します。
細かいお話をすると、酸素を古いシミや汚れにたくさん酸素を与えて、その時に力(化学反応)で漂白するという仕組みです。
その後分解されてしまうと、水と酸素、二酸化炭素に分解されます。
分解されると水と酸素と二酸化炭素しか残らないので肌にも安心ですし、赤ちゃんにも安心ということになります。
界面活性剤が含まれていませんので、しっかり濯げば弱アルカリ性もPH10〜PH11程度なので安心です。
さらに、酸化したものから分解されていくので衣類の染色を壊さずに「色柄モノ」にも使用できるという大きなメリットがあります。
温度を上げすぎると(60度や70度)、さすがに白くなってしまうことや薄くなってしまうこともありますので、適切な温度帯で使用してください。
粉末のタイプが「過炭酸ナトリウム」
液体のタイプが「過酸化水素水」と言います。
粉末の過炭酸ナトリウム
効果は似たように思える液体タイプと粉末タイプ。実はちょっとだけ性質が異なります。
市場に出ている数は少数派な粉末タイプの酸素系漂白剤。
理由は大きく二つあります。
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弱アルカリ性のため、ウールやシルクには使いにくい(繊維を痛めてしまう可能性があるため。逆に植物系繊維はアルカリ性には強い)
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一定の温度まで上げないと効果を示しにくい
この2点が市場で使われにくい仕組み。
量販店で販売されているものは説明もできませんし、そもそも量販店のパートさんたちもも知識があるわけではないです。
そんな中説明が必要なものは販売がしにくいという理由です。量販店に少ないのは大方そんな理由です。
ちゃんと使って頂けないと効果が出にくいですからね。クレームを避けたいというのが一番の理由かと思います。
メリット
濯ぎにより綺麗に流れやすいことや、液体タイプよりも少量で同等の効果が得られること。
また、ある一定の温度まで上げると液体タイプより平均的に比例するように温度によって効果が高くなってくるため安心して調整しながら使うことができます。
注意
注意が必要なことは常温の水だと効果がありません。また弱アルカリ性なのでウールなどの獣毛は繊維を痛める可能性がありますので使わないようにしてください。
液体の過酸化水素水
市販品で最も多い酸素系漂白剤である液体タイプの漂白剤。
御察しの通り、適当にやってもそれなりに効果は得られやすいんですね!
まとめると・・・
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弱酸性なのでウールやシルクに使っても極端に繊維が痛まない(綿や麻などの植物系繊維は酸に弱いので注意)
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吹きかけるだけでも効果はあるが、力は発揮できていない。
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まあやはり使いやすいというより事故が少ないという印象です。
市販の洗濯洗剤の多くに言えることですが、基本が万人受けするように、使い方が適当でもそこそこの効果は示し、トラブルのないよう「総合風邪薬」のように作られています。
市販のものは界面活性剤と合わせて、汚れている部分に直接に吹きかける「前処理」の役割で使われていますね。
メリット
ウールなどの獣毛繊維にも使えることや、常温でもそれなりの効果を示すところにあります!また市販品の多くは過酸化水素+界面活性剤というブレンドで汚れを落とす効果も期待できます。石油由来の界面活性剤が含まれているので肌への影響はあるため、何にでもOK!!とは言いずらい部分もありますが、かけるだけでとても簡単ですし大人だけで小さいお子様はいないので全然気にならない方や、何より安いほうがいい!という方、部分的(襟や袖)な汚れでそこまで酷い状態ではない方にはオススメです!
注意
綿や麻などの素材は液体タイプの過酸化水素水は痛めやすくなってしまいますので、きちんと濯ぎを行うことを心がけてください。
随分長くなってしまったので、つづきは次回へ!
では!