こんにちは!
リライト記事を書いていたのですが、仕様が変わってやりにくく書き直すことにしました。前回分は削除いたします。
毛玉が最も出来やすいのはアクリルやポリエステルなどの化学繊維がメイン。
だけども動物繊維のウールやカシミヤでも混合だったりすると多くなってしまいます。
特に毛足の長いセーターやニット、マフラーやストールなどには注意が必要です。
今回は洗いではなく、仕上げにクローズアップいたします。
やっぱり悩みは・・・毛玉です。
そう、セーターやニットにつきものなトラブルはやはり毛玉。
取っても取っても出てくるアイツです。
なんで毛玉になるかご存知でしょうか??
小さく見えるこの白いものが毛玉ですね。濃い色の洋服は特に目立ちます。
白系でもやはり見える。
化学繊維は特になりやすいのですが、動物繊維のウールやカシミヤでも全体的にホツホツとした印象が見られます。
毛玉のマクロな世界
毛玉が多く見られる洋服のキーワードとしては、
「摩擦による静電気」
なので化学繊維の方が電気は帯やすいのですが、混合(ウールやカシミヤと化学繊維の組み合わせ)だったりすると結構毛玉出来やすいんです。
でもカシミヤのセーターやニットは何だかんだで良いお値段。
なるべくなら永く使って頂きたいですよね。
今回はそんなカシミヤやウールの動物性繊維から出来た、毛玉のお話。
女性は詳しいと思うのですが、髪の毛のキューティクルってご存知でしょうか??
よくシャンプーのCMなどで流れている、サラーっとした髪の長い女性がツヤツヤの髪の毛をなびかせているあんな感じのCM。
よく見ますよね??
あのツヤツヤな髪にするためには、髪の毛1本1本にシャンプーやトリートメントで栄養を与え、さらにキューティクルでしっかり守り栄養成分を逃さないようにすれば、貴方の髪の毛もツヤツヤ素敵女子に♪ということをイメージ化したCMです。
そうです。
人間の髪の毛にも、キューティクルは存在し髪の毛1本1本の周りに全体を覆うように鱗状に並んでいます。
髪の毛に対して周りを張り巡らされるようにコーティングしてあり、水分や中身を守る性質を持っています。
もし剥がれるキューティクルが剥がれるとどうなるの?
これ専門の方の方が詳しいと思いますが、キューティクルが剥がれる、開くなどの表現をしますが、まずバサバサな髪の毛になります。
栄養分や油分、水分を垂れ流しにしてるわけですから、当然といえば当然です。もちろん艶なんて出るわけもありません。
さらにキューティクルの形状に関係するのですが顕微鏡で見るとウロコのような形状をしています。
これがバサーっと開くわけですから1本1本がまるで高級カニしゃぶの美味しそうなやつみたいに華ひらきます。
本来キュっと1本にまとまっている髪の毛が、カニしゃぶのように華開くのです。
しかも、バサバサの状態で栄養分も水分もない状態で。
こうなると、次に起こること。
バサバサのキューティクルが開いた1本1本髪の毛たちが、お隣の髪の毛さんと絡みあいます。
つまり、髪がバサバサになって絡みます。
だいぶ前置きが長くなりましたが、簡単に言うとコレと同じ現象が洋服の上で起こると毛玉となります。
どんな動物にもキューティクルはあるの?
一般的に言われているのは哺乳類の毛には人間同様にキューティクルが存在します。
キューティクルの形状は様々で人間のように何枚も折り重なってあることは同じなのですが、細長かったり、太かったり、分厚かったり、動物によって形状が異なります。
キューティクルだけではないのですが、このようなそれぞれの動物の毛の持つ性質で洋服にした時に暖かかったり、光沢が出たり、目の細かい上品な見た目だったり性質が変わります。
獣毛や動物の繊維が暖かいのは、適度な油分が空気の膜を作り外の冷気と遮断してくれるからです。
つまり、油分がなくなりバサバサになると暖かさが軽減します。
毛玉はこのように生まれます。
着ているときの摩擦や、雨などに濡れて、汗をかいて繊維の1本1本が濡れてしまうと毛が少しだけ膨らみ、キューティクルが開くことが原因です。
厳密に言うと洋服の場合、静電気でホコリやチリがつきそれを核にグルグルと巻いてしまい、それが毛玉となります。
なかなか根本的にならないようにするのは着る以上難しいですから、日頃のメンテナンスで寿命が大きく変わります。
解決策は??
毛玉が出来てしまったときにはいくつか解決策があります。
まずは単純明快、毛玉を切っちゃうという方法。
あ、ちなみに写真の下に入っているイラストは生地の表面の毛を断面図でイラストで書いています笑
こんな機械でばさーっと切ってしまいます。
メリット
- 早い、手軽。
- ひどい毛玉も落とせる。
デメリット
- 切っているので生地がだんだん薄くなる←意外と知られていません。
- カミソリが電動で動いているので、生地に穴があく可能性がある。
- 脇や袖などの部分が意外とやりにくい。
- 刃がダメになると替え刃がない。
割りと最終手段な感じもありますが、手軽なんでけっこう使われています。
自分で行うと慣れていないと生地に穴を空けてしまったりする可能性があります。
後は生地が重なっている凹凸部分などがやりにくく、皆様にやっていただくのはリスクも多いのでこの機械をBubblemanSTOREで販売する予定はありません。
多くのクリーニング屋さんでも使われていて、毛玉取りコースなどで400円~くらいであるのですがこちらの機械で1点1点毛玉を表と裏、袖など10分程度かけて毛玉を取っていきます。
毎回行うと毛がどんどん少なくなってしまい、薄くなってしまうというのも意外と知られていません。
次に毛玉ほぐしという方法。
こちらは天然の豚毛を使った毛玉ほぐしブラシです。
中の毛の中にチラチラ見えるのは、銅イオン含浸アクリル繊維というものです。毛玉の核となるホコリやチリは静電気で洋服にひっついてきます。
その静電気を防ぐという役割を担っています。
メリット
- 毛玉に合わせて、「毛玉取り」も「毛玉ほぐし」もできる。
- 穴をあける心配がない。
- 細かい部分もやりやすい。
- 半永久的に使える。
- 生地を削らず、長く使える。
デメリット
- 手間がかかる。めんどくさい。
- 時間がかかる。
毛玉ほぐしブラシは手間がかかる、時間がかかると言ったデメリットはありますが、毛玉を取る・ほぐすという行為に対してはすごく優秀です。
細かい部分もやりやすいし、穴を開ける心配もなく、症状に合わせてどちらも選べる上に、半永久的に使える。
原始的なようでやはり昔からあるものはいいってことですね。
BubblemanSTOREでも常時販売しています。
自分でやるのは面倒くさい!って方には「毛玉ほぐし」をやってくれるクリーニング店も別記事でご紹介しますね!
だいぶ長くなりましたので、次は毛玉取りテクニックはコチラよりどうぞ。