こんにちは!
先日のブログでは話が大きく脱線してしまいました笑。
柔軟剤というよりは界面活性剤の話になってしまいましたね。でも界面活性剤のお話は柔軟剤を使うなかでも知っておいた方がわかりやすいと思いますので、ぜひ一度ご覧になられてみてください。
柔軟剤にも界面活性剤が入っている!?
前回お話した界面活性剤ですが、実は洗剤と石鹸同様に柔軟剤にも入っています。
界面活性剤の中にも何種類か仲間がいて、少し違う種類のものになります。
このような分類に分かれます。
1つはアニオン系界面活性剤
陰イオン界面活性剤とも呼ばれます。主に石鹸や洗剤などの洗浄剤と呼ばれるものに多く配合していて、マイナスの電気を帯びています。
もう1つがカチオン系界面活性剤
陽イオン界面活性剤とも呼ばれます。洗濯用柔軟剤やトリートメントなどに多く配合していて、プラスの電気を帯びています。
親油基の丸いところに「プラス」と「マイナス」と書いています。
このように電気を持つ性質のことをイオン性といいます。
身近なものだと、このような洗剤や石鹸・洗顔料などにはマイナスの電子を持つアニオン系界面活性剤が使用されていて、洗濯用柔軟剤やトリートメントにはプラスの電子を持つカチオン系界面活性剤が使用されています。これは完全に天然のものでできた石鹸などにも同じことが言えます。
また化粧品やクレンジングオイル様々なものに界面活性剤が含まれていますが、この他にもプラスもマイナスも電気を持たないノニオン性界面活性剤(非イオン界面活性剤)やPHによって性質が変わる両性界面活性剤などもありますが、今回ややこしくなるので今回は割愛いたしますね。
つまり柔軟剤はプラスの電子を持ったカチオン系界面活性剤が主成分になっているということですね。
柔軟剤を入れると、なぜ柔らかくなるの??
やっとたどり着きましたが、ここからが本題です。
柔軟剤の主成分はわかったと思うのですが、なぜ??ということですね!!
実は洋服や生地はマイナスの電気を帯びています。
この電気を帯びていることを「イオン性」と言います。
つまり、プラスの電気を持つカチオン系界面活性剤がマイナスの電気を持つ衣類に自らくっついていくということになります。
柔軟効果が何故でるかというとこのくっつき方に秘密があります。
電子を持つのは、界面活性剤の中で親水基の部分です。親油基は難しい話になりますが炭素の集まりのため電気を帯びませんので洗剤や石鹸のときのアニオン系界面活性剤とは逆で反転した状態で生地にくっつきます。
プラスとマイナスなのでお互いが引き寄せあうように、くっつき少量でも効果的にカチオン系界面活性剤は衣類にくっつきます。さらに濯ぎを行っても衣類に残ったままになるのです。
つまり、衣類をぐるっとコーティングするようにアニオン系界面活性剤が並ぶというのが、柔軟剤の効果です。これはトリートメントなども同じような仕組みになっています。
そもそもなんで洗濯するとゴワゴワするの??
まず根本的に洗濯するとゴワゴワする理由。
それは、繊維の1本1本が水の分子が接着剤の役割を果たし、時間をかけて乾燥する外干しや室内干しの自然乾燥の間に固まったまま乾燥してしまい、フワフワのパラパラな繊維ではなく毛束になったまま乾燥することで、洋服やタオルはゴワゴワになってしまいます。
つまり、柔軟剤を入れると親油基を表面にして柔軟剤が衣類をぐるりとコーティングしている状態なので、繊維同士がくっついたまま乾燥しにくく柔らかくなりやすいということです。
柔軟剤についてのまとめ
固くなる原因
- 乾燥時に繊維同士が硬化し、毛束状態で乾燥する。
- 吸水性は高い。
柔軟剤の仕組み
- 柔軟剤は衣類に惹きつけられるようにくっつくため濯ぎを行っても外れない。
- 衣類をぐるりと界面活性剤がコーティングする。
- その結果、繊維がバラバラになったまま乾燥し柔らかくなる。
- 当然、界面活性剤でコーティングするため化学物質に敏感な方や肌に弱い方には向いていない。
柔軟剤に関してはいろんな考え方があります。
原理が分かってどのようなカタチが自分に合っているのか考えるのは人それぞれです。
次は柔軟剤を使うメリットやデメリット、他に衣類を柔らかくする方法をご紹介しますね!
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