キャンドルが洋服に垂れてしまった時の落とし方

キャンドル

さて、今回は店舗で頂きましたご質問からご紹介していきたいと思います。

『ロウソク(キャンドル)が洋服に付いてしまったんですが、どうしたら落ちますか?』

についてお答えしていきたいと思います◎

お誕生日ケーキで付いてしまったり、お部屋でアロマキャンドルなど楽しまれてる方は身近にある汚れる可能性もあるかと思いますので、ご興味がある方は覗いてみてくださいね!

何から出来てる?ロウソク?キャンドル?

毎度のことではありますが、やはり今回も付いたロウソクが一体何なの??から考えていきたいと思います。
古くは「蜜蝋」やウルシの果実などを使用した「和ロウソク」などもあるらしいのですが、一般的には『パラフィン』を原料とした「パラフィンろうそく」が主流なようです。

洋ろうそくと和ろうそく

原料と成型方法に大きな違いがあることから「洋ろうそく」と「和ろうそく」に大別されることがある[1]

洋ろうそくは古代エジプトなどで使われていた蜜蝋を原料にしたもので、その後、鯨油や魚油などの動物性油脂を原料とし、さらに現代では綿糸を芯にして重油を精製したパラフィンなどの原料を型に流し込んで成形したものをいう[1]

和ろうそくは灯芯(イグサ科の植物からとる灯芯)と和紙を芯にして、ハゼノキからとる木蝋を原料に塗り重ねて作られる植物性のものをいう[1]

https://ja.wikipedia.org/wiki/ろうそく

パラフィン(固形)

常温において半透明ないし白色の軟らかい固体(蝋状)で水に溶けず、化学的に安定な物質である。成分は主にノルマルパラフィンの炭素数20以上の混合物であり、融点については用途により異なる。日本では単にパラフィンと呼ぶ場合が多いが、ケロシンとの混同を避けるため、特にパラフィンワックスとも呼ぶ。

ロウソククレヨン等で身近に使用され、生活場面ではしばしばロウとして扱われるが、化学的には日本のロウと西洋のワックスは全く異なるので留意する必要がある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/パラフィン
引用:COCOLIRA MAGAZINE

アロマキャンドルの世界では「ソイワックス」や「ライスワックス」などで植物性のものもあるようですが、ここでは一般的な「パラフィンろうそく」についてご説明していきます。

結婚式のテーブルクロスを洗うクリーニング屋さん

考えたこともないと思いますが、結婚式などでよくある「キャンドルサービス」の時に来賓の方が座っている円卓の『テーブルクロス』を洗っているクリーニング屋さんが世の中にはあるんですね。私たちはそのような会社様に洗剤を納品させていただいているのですが、そこで洗っている方法をご紹介します。

その業者様でご相談頂いたのが、ドライクリーニング(※専用の溶剤を使って業務用の洗濯機で洗う方法。多くのクリーニング屋さんに導入されていうて油汚れがすごく落ちる)で洗うと、フィルター(※溶剤を循環させながら濾過する役割の装置)がキャンドルで固まってしまってドライ機(※業務用洗濯機)が壊れてしまいそうだから、良い方法ないかな?とご相談頂きました。

引用:ビクター商事株式会社

ドライクリーニングの洗濯機はフィルターが詰まりやすいため、水洗いで今回は洗っていくことが決まりました。

そこで、いろいろ実際に洗浄テストを様々なパターンでしてみると大体ロウソクは70°くらいまで温度を上げてやると、また液体上に戻ることが分かりました。

このクリーニング屋さんでは70℃の漬け込み洗いをして、機械で洗うことになったんですが今回はお家向けですので簡単にサラッと流します。

簡単にやりたい人向けの洗い方

簡単にやりたい方向けの洗い方のご紹介です。まずはこちらから試して頂ければと思います。とりあえず落としたい場合は先程の70℃のお湯で溶けることが判明したので、それでサッと洗い流せばOK!


①お湯を準備する(70℃〜80℃)
(※熱いと色移りしたりする可能性もあるので一度目立たない場所で試してみてください。)

②洋服のロウが固まっているものを、なるべく指で落としてあげる。
(※少しお湯を掛けて柔らかいうちに、指で取ってしまってもOK!)

③先程のお湯を洗面器などに入れて、中性洗剤を少し入れて(2ml)、そのお湯に洋服を浸します。何か重しを乗せて浮いてこないようにします。

④そのまま放置すると、お湯が冷えてし分離したロウソクは固まり、洋服戻ることなく取れます。
※サッと終わらせたい場合は、洋服を取り出しキッチンペーパーで吸わせてあげても◎ですし、サッと濯いでしまっても大丈夫です。

引用:リラク&エステ

確実に落としたい人向け

確実に落としたい場合は先程の「簡単にやりたい人向けの洗い方」の前に一つ前に一手間掛けると効果的です◎それでも落ちきれない時などは以下の方法もお試しいただけると幸いです。

準備するものが、お家にあればこちらも試してみてください◎


【準備するもの】

  • 新聞紙
  • アイロン
  • アイロン台

①洋服のロウが固まっているものを、なるべく指で落としてあげる。

②アイロン台の上で、ロウが付いた部分を表にして新聞紙を部分的に乗せる。

③アイロンを「低温」にして「スチーム」を切り、軽く当てて新聞紙にロウを吸わせる。

④仕上げは「簡単にやりたい人向けの洗い方」で洗う。


コットンのタオルなど吸い込みやすいものでも良いのですが、目が荒いので新聞紙の方がよく吸着してくれます。
ロウを吸ったら、再度戻らないように別の場所で吸わせて〜を繰り返すと洋服にロウが戻ることも心配せず吸わせてあげることができます。
新聞紙でやる場合は、洋服側にインクで色移りしないかなど一度試してみてからやってみてくださいね◎

BUBBLEMAN STORE(バブルマンストア)

福岡県久留米市大石町32ー102
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ABOUTこの記事をかいた人

45年続くクリーニング卸売業の3代目。お客様であるプロのクリーニング屋さんに繊維や仕上げ方などを教わりながら、現在では洗浄技術などをプロのクリーニング店に提案するように。 より多くの方に身近な洗濯や洗剤、せっけんのことを知って暮らしを楽しんで欲しいとの想いから福岡に2017年からスタートした洗剤専門BUBBLEMAN STOREは、2022年に移転を機にブランドのフラッグシップショップ「Laundry shop MATINA(マティーナ)をオープン。 「洗い方」を伝えるランドリーブランド「MATINA(マティーナ)」はアパレルショップ、雑貨屋さんなどを中心に全国65店舗展開中。 アパレルショップの素材や洋服に合わせたメンテナンスの監修や、企業様に合わせたオリジナル洗濯洗剤の開発も行なっている。 販売店様では洗濯教室などの体験型のワークショップだったり直営店では毎週金曜日に手作り無添加石鹸教室なども行っています。