こんにちは!
今日は質問ではないのですが、ちょっと一言。
最近TVCMにて「脱!ほとんど水洗剤!」というPRが流れていて、あれはちょっと誤解を生みそうだなぁと思い、私たちの見解を解説していきたいと思います。
洗浄成分?界面活性剤?
ご存知の方も多いかと思いますが、スーパーや量販店さんでは現在「濃縮コンパクト洗剤」なるものが流行っています。
出典:価格.comマガジン
よく売れている理由は、
- 使う量が少量で良い
- 持って帰るときに重くないから楽
- ストック場所を取らない
などで売れていると言われています。実際に洗浄の主成分となる界面活性剤は従来ものより高濃度で入っているのは事実です◎具体的にいうと、
→従来の洗濯洗剤 15%〜30%程度
→濃縮コンパクト洗剤 35%〜55%程度
実際に例のCMの洗剤は70%が洗浄成分と謳っています。確かに比べても高濃度!
出典:LION/SUPER NANOX
じゃあ今までの洗剤はかさ増ししてたの??
「じゃあ今までの洗剤はかさ増ししてたの?」
こう思われそうなCMだから今回わざわざ書いてみたのですが(笑)、実際はそうではありません。
今までの洗濯洗剤などがお水でかさ増ししていたわけではなくて、洗浄成分となる界面活性剤には「お水に溶け切る濃度」というものがあります。
これを超えて入れると安定性が悪くなったり、分離したり、固まったり製品上いろいろ問題が出てきます。逆説的に言うと、
「いくらでも高濃度に出来るなら、じゃあ100%にしろよ」って思いません??
いわゆる「濃縮コンパクト洗剤」はどうして濃縮が出来たのかというと、『化学溶剤』を添加することによって、溶解濃度を上げていることで高濃度の洗剤を作り出しています。もちろん高濃度で安定している技術もすごいのですが・・・!
何度も言いますが、勘違いしないで頂きたいですのは『高濃度コンパクト洗剤』が悪いとは思わないんですが、誤解されるような表現はどうなの??って思っただけです!笑
デメリットもあるので、使う方はココは注意!
濃縮コンパクト洗剤は通常の洗濯洗剤と比べてのメリットとして、もちろんたくさんあります。
①使う量が少量で良い
②持って帰るときに重くないから楽
③ストック場所を取らない
などを挙げたんですが、逆にデメリットも存在します。濃縮コンパクト洗剤は高濃度であるが故にの難点であるとも言えます。
何事にも良い側面と悪い側面があるので、メリット、デメリットを理解して使う分が良いかなーとは思うのですが、知らずに利用するのではく知って選んでみてください。
【高濃度のデメリット】
①高濃度なため(入れる量が少ないため)、入れすぎてしまって濯ぎが上手くいってない
②高濃度なため、濯ぎ残りもより高濃度になる。
③「化学溶剤」で溶かしているので肌刺激性は高い
こちらは「コンパクト濃縮洗剤」のデメリットになります。
洗濯教室でもよくお話するのですが、現在洗濯機(ハード)も、節水や時短をウリにしたものが売れています。忙しい現代人だから時間や水を節約したい!ということだと思うのですが、
昔に比べて大幅に「濯ぎに使う水の量」が減っています。
理由は、数値上で「節約できますよ!」「お水少ないですよ!」という謳い文句の方が売れるから…なんですが、ここで注意が必要です。
洗濯機(ハード)はより、お水を少なく、洗い時間や濯ぎ時間を短くしている
→結果、濯ぎ残りしやすい
(※特にドラム式の方は注意が必要)
濃縮コンパクト洗剤(ソフト)は、より高濃度になり、すすぎ1回をウリにする
→結果、濯ぎ残りしやすい
そうなんです、「濯ぎ残り」しやすい環境に、ボタンを押すだけの『自動洗濯モード』で洗うとなってしまいます。
洗濯洗剤と上手に付き合うための改善
「自動」で洗うと「濯ぎ残り」してしまうという悲しい気持ちにさせてしまったかもしれませんが、メリット・デメリットを理解してご自分に合わせてピッタリなものを選んでください◎
必ず「高濃度コンパクト洗剤」を使いたい方や、「ドラム式洗濯機」をお使いしたい方はお水の量をしっかり手動にて増やして洗ったり、適正量を守ってきちんと計って入れてください。
洗濯で「洋服を綺麗にするつもりが、めっちゃ肌が痒くなった」ってなると何のために洗濯してるのかわからなくなってしまいますので・・・
ちなみにMATINAでもいくつかのプロダクトは自然油脂からできる「洗濯せっけん」もあるのですが・・・・・
液体タイプのリキッド液体石けんです。 オレンジオイルの力で残りやすい皮脂汚れや食べこぼしを分解しながら肌に優しい液体石けんでしっかり洗い上げます。 オレンジの皮から取れる天然オレンジオイルは皮脂や油分を分解する力があり、優しい石鹸でありながらしっかりと油汚れを落とします。 肌に優しい成分しか使っていませんので、新生児や赤ちゃんなど食べこぼしやミルク汚れの気になる方や、デリケートゾーンでありながら汚れも吸着しやすいランジェリー用洗剤としてもお使いいただけます。
洗濯で使われる石鹸そもそも無添加に近ければ近いほど、高濃度することは出来ません!
それはなぜか….???
答え→
【固まります】
(原始的!!!)